「蘇洞門(そとも)」とは
「蘇洞門」は小浜湾の東側に位置する内外海半島北側の海岸にある海蝕洞で、花崗岩が日本海の波の作用で削られてできたものです。 豪壮な景観は、若狭湾国定公園を代表する景勝地となっており、昭和9年に国の名勝に指定されています。
小浜は中世以降日本海側を代表する港として、数多くの交易船や外国船が入港していました。 その船人も「蘇洞門」の景観を楽しみにしていたことは容易に想像できます。 このため、江戸時代中期の地誌「若狭国志」に、その素晴らしさを紹介され、18世紀後半に描かれた「小浜城下蘇洞門景観図」にもすでに現在案内されている奇門・洞門・滝などが見えており、古くから景勝地とされていたことが分かります。
「そとも」の呼称は、おそらく昔の居住漁民たちの呼び名であったと思われます。 湾の外側の面という意味で「外面」「背面」と表現していましたが、江戸時代の文人趣味により「蘇洞門」という漢字をあて、現在に至っています。
(福井県立若狭歴史博物館所蔵)
「紙本着色小浜城下蘇洞門景観図巻」(「蘇洞門景観図」)は、江戸時代中期~後期(18世紀中ごろ~19世紀初頭)の作成と推定される絵巻です。小浜市街の西端に位置する常高寺から、小浜八幡宮、小浜城、西津、甲ヶ崎などを経て、蘇洞門に至る海岸の風景が描かれています。
蘇洞門を描いた後半は特に美しく、遊覧船の絶景スポットとして有名な「大門」「小門」や「白糸の滝」「鎌の腰」も、ほぼ現在と同じ名称で登場します。
一方の絵巻前半には、現在は失われてしまった小浜城の建物や、城下町の街並み、浜辺で漁に携わる人びとの様子なども描き込まれており、当時の小浜全体の景観を知る上で貴重な資料といえます。
また、小浜の町を海側からの視点で描いたものは非常にまれで、絵画資料としても貴重なものです。
蘇洞門(そとも)めぐり周遊コース
- 鎌の腰
- 唐船島
- あみかけ岩
- 夫婦亀岩
- 白糸の滝
- 大門・小門
1.鎌の腰
根元より頭の部分が大きく、イースター島のモアイ巨石の様な形をし、農作業で使う鎌の柄の部分にそっくりなところからそう呼ばれています。
2.唐船島
昔、西洋人を乗せた「唐船」をこの島につないだところからこの名前が付いたといわれています。
3.あみかけ岩
岩に網目のように亀裂が入り、まるで網を掛けたように見えるところからそう呼ばれています。
4.夫婦亀岩
同じような大きさの亀が2匹おぶさっているように見えるところからこの名前が付いています。
5.白糸の滝
一年中流れが絶えることの無い、非常に美しい滝です。
6.大門・小門
右を「大門」左を「小門」と呼び、「小門」の高さは大人の背丈の3倍以上あります。近くには「吹雪の滝」が流れ落ちています。
小浜湾巡り
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船舶の紹介
のちせ
- 総トン数
- 19トン
- 最高速力
- 約24ノット
- 座席数
- 40席(定員92名)
トイレ、冷暖房付
みやび
- 総トン数
- 16トン
- 最高速力
- 約18ノット
- 座席数
- 60席(定員95名)
トイレ、冷暖房付
わかさ
- 総トン数
- 19トン
- 最高速力
- 約22ノット
- 座席数
- 41席(定員43名)
トイレ、冷暖房付
★船体に描かれた波の模様は地元の県立若狭高校美術部の生徒さんにデザインしていただきました。
安全方針
- コンプライアンスを徹底した安全最優先意識のさらなる向上
- 船長による運航可否判断能力の向上
- 運行管理者・船長間の円滑なコミュニケーション
- 安全マネジメント態勢の継続的改善